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解決済みの質問

独語の時刻のタイプミスについて

 アンドレアス・フェーア著「弁護士アイゼンベルク」(pp.159)に出てくる解剖所見のよる死亡時刻が、タイプミスだと書かれています。ドイツ語で次の時刻を言い表す場合に、ドイツ語で午後十時を午後八時とタイプミスをするほど似通っているのでしょうか。個人的には、ドイツ語でなくても信じられないのですが…
引用:「解剖所見には午後八時とあります。午後十時ではないのですけど」
   「なんだって?午後八時?」
   「はいそうです。」やはり時刻はまちがいですね?」
   「そ、それは…タイプミスだ。(以下省略)」

投稿日時 - 2018-05-16 21:07:26

QNo.9499115

暇なときに回答ください

質問者が選んだベストアンサー

それはドイツ語の問題ではなくて、
日本語訳の会話文での言い方につられて、
想像がつかなくなっているのではないでしょうか。
日本では、午前、午後、という言い方が普通ですが、
ヨーロッパの多くの国では、24時制がよく使われます。
19世紀後半から20世紀前半にかけて、
鉄道の時刻表や軍事関係で、
時刻の取り違えを防ぐために、
24時制の表記が導入されていきました。
テレビ、ラジオのニュースでも、
日本なら、「午後八時になりました」と切り出しますが、
ドイツ語圏なら、「zwanzig (20) Uhr」とアナウンスします。
時間を表記する文書なども、24時制、アラビア数字です。
解剖所見の報告書も同様で、その場合、分単位まで書きますので、
午後八時と午後十時は、下のような表記になります。

20.00 Uhr (午後八時)
22.00 Uhr (午後十時)

つまり、00分というのがあとに続くので、
午後八時は、数字の2が一つと0が三つ、
午後十時は、数字の2が二つと0が二つ。

これなら、打ち間違いは当然あり得ます。

解剖所見報告書の例
https://sicherungsblog.files.wordpress.com/2014/07/9ac43-sektion-text.jpg

http://s1.studylibde.com/store/data/002030257_1-1e90d0df5e64f1b88ba565e44c226b48.png

投稿日時 - 2018-05-16 22:38:39

お礼

 ありがとうございます。参考文献を拝見いたしましたが、良く分かりませんでした。申し訳ないです。ただ、22:00を20:00とタイプミスをしやすいかは、分かりませんでした。

投稿日時 - 2018-05-17 21:27:33

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回答(2)

再回答です。

昨日は、質問で提供されている情報が少なすぎるので、
考えられる可能性は、前の回答に書いたぐらいしか思いつきませんでした。
解剖所見の報告書の例を二つ出しましたが、
これは、時刻の表示が常に24時制になっていることを見ていただくことだけが目的で、
それ以外の部分はどうでもよかったのです。
つまり、最初の方の報告書には、10.30 Uhr と 17.30 Uhr という書き方が見られます。
二番目の報告書は午前の時刻だけだったので、例として出したのは適切ではありませんでした。
これ以上は出しませんが、「何時ちょうど」の場合も、20.00 のように、
分単位まで0で書くことになっています。
それで、20.00 と 22.00 なら打ち間違いはあり得ると考えたのですが、
その説明では全く納得がいかないとのことで、ちょっと想定外になりました。

そこで問題になるのは、ドイツ語の原作でどのように書かれているかということです。
昨日も、原文を見る方法がないか探したのですが見つからず、そのまま回答したのですが、
このままではこちらもすっきりしないので、今日再び探してみました。
EU諸国のショップでは、電子書籍のEU圏外への販売はしておらず、
日本のAmazon や YAHOO でも取り扱いがないので困っていましたが、
アメリカのAmazon で、ドイツ語の原書の電子版が販売されていました。
私がチェックしたかったのは、主に以下の点です。

1.会話の中で、時間はどのように話されているのか?
2.「タイプミス」は、原書ではどういう単語になっているのか?
3.原文のニュアンスを正確に伝える訳文になっているのか?
4.「タイプミス」に関連する、ほかの何らかの記述はないのか?

これらをチェックする前から気になっていたことも一つありました。
それは、ドイツ語で数字を読む場合、
21以上の数では、一の位を先に言い、十の位をあとから言う、ということです。
つまり、22の場合なら、日本語の「二十・二」や、
英語の「twenty-two」という順番ではなく、
zwei-und-zwanzig(2と20)という言い方をします。
20時と22時を比較すると、

zwanzig Uhr ツヴァンツィッヒ・ウーア(20時)
zwei-und-zwanzig Uhr ツヴァイ・ウント・ツヴァンツィッヒ・ウーア(22時)

となり、あとの「zwanzig Uhr(20時)」の部分が共通になります。
この読み方のため、ドイツ語の数字は間違いやすいのですが、
質問者様は「タイプミス」という言葉にこだわっておられるようなので、
あくまでも「打ち間違いの問題」ということで、
やはり納得されないのではないかと思いました。

さて、原著の当該部分とその前後に少し目を通し、
全部を短時間に読むことは不可能なので、
そこに書かれていることをもとにネットでも調べ直してみました。
その結果明らかになったことがいくつかあります。

時間の表現は、やはり原作でも24時制の言い方になっています。

Im Obduktionsbericht steht zwanzig Uhr, nicht zweiundzwanzig.
解剖所見には20時と書いてありますよ、22時ではありませんが。

「タイプミス」という語は、もしかすると、
Schreibfehler(書き間違い)というもっと普通の語を使っていて、
翻訳者が「タイプミス」にしたのかもしれないと思いましたが、
これは原書でも、「タイプミス」を意味する Tippfehler という語になっていました。

原文のニュアンスが伝わっているかどうかですが、
この場面は、アイゼンベルクがヤニーナの制止も聞かず、
深夜に解剖医のシュタングの自宅にまで電話をかけて怒らせているところです。
このシュタングというのは、あと2年で退職する66歳の解剖医で、
非常に思い上がりが強く、自分の解剖作業を神聖な儀式のように執り行う、とあります。
そこまでの会話も、「ストーカー行為で訴える」など、
かなり厳しいやり取りになっています。
死斑の出方の状況から、逆算すれば22時のはずだということで、
シュタング自身もそのように答えていますが、
解剖所見に20時と書いてあると言われて、

Das, das … das ist ein Tippfehler.
そ、そ・・・それはタイプミスだ。

と答えています。das が3回繰り返され、間もあいています。
怒りのせいもありますが、そんなことはあり得ないということで、
言葉に詰まっている様子もうかがえます。
その前のアイゼンベルクのセリフは、「はいそうです。やはり時刻はまちがいですね?」
となっているそうですが、原文の口調はもっと厳しいですね。

Ja. Das sagte ich gerade. Also stimmt die Uhrzeit nicht?
ええ。いまそう言ったじゃありませんか。つまり時刻は間違っているということですよね?

さらに、シュタングは、「タイプミスだ」と言ったあと、

Das ist doch offensichtlich. Und deswegen klingeln Sie mich aus dem Bett?
そんなのは当たり前じゃないか。そんなことで俺を起こしたというのか?

と言っています。深夜にたたき起こされて怒っているところへ、
自分なら絶対にするわけがないようなミスがあると言われたため、
すかさず「タイプミス以外に何がある」という態度を見せているわけです。
冷静に考えて「タイプミスだろう」と言ったのではなく、
何が原因でどう打ち間違えたかなど、全く考えずに吐き捨てている言葉です。

この会話のページの前をめくってみると、
アイゼンベルクとヤニーナの間でも、
タイプミスではないのかという会話がありましたが、
そこには気づかれなかったのでしょうか。

Vielleicht hat sich die Sekretärin beim Abtippen des Tonprotokolls vertan.
ひょっとすると、秘書が音声記録から文字起こしをするときに勘違いをしたのかもしれない。

Abtippen というのは、音を聞きながらそれをタイプするという意味、
文末のvertan は vertun の過去形で、単に「間違う、勘違いする」の意味です。
解剖医は両手がふさがっているので、
解剖をしながら同時に所見を書くわけではないでしょう。
口頭で所見を述べ、それを録音しておいて、
それをあとで秘書が聞き取って文字に打つ、ということですね。
そうなると、録音をたびたび止めてゆっくり書くのではなく、
流しながらどんどんタイプしていくわけで、
解剖医の居場所によっては、録音では声がはっきり聞き取れないこともあるでしょうし、
タイプするスピードよりも話が先に行っている場合に、
追いつき切れずに聞き漏らすということもあり得ます。
先ほど書いたように、「22」という数字は「2と20」という言い方をします。
「2と」の部分をうっかり聞き逃すということは当然あり得ます。

いま述べたこと以外には、もう考えられる可能性はありません。

投稿日時 - 2018-05-18 16:44:33

お礼

 本当にありがとうございます。電子版に、出費させてしまったかもしれないことをお詫び申し上げます。間違ったとしたら、タイプミスだろうと意地を張っているのでしょうね。ご指摘いただき、日本語もドイツ語でも、己の読解力の非力差に恥じ入るのみです。
 ここまで回答頂き、感謝の念でいっぱいです。

投稿日時 - 2018-05-18 22:01:36

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